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事例4.帆船「海王丸」前船長・雨宮氏による講演会

1.概要

 2009年1月14日(水)及び15日(木)の両日、神戸大学発達科学部附属住吉小学校及び附属幼稚園において、帆船「海王丸」前船長・雨宮伊作氏による講演会を開催しました。 

 14日の講演は、神戸大学発達科学部附属住吉小学校6年生(は組、38名)を対象に「海・船と環境問題を考える」をテーマとして行われ、雨宮氏はこの中で「風と海流」、「人間生活から生じるゴミとアホウドリの関係」、「海王丸が取り組んでいること」などのトピックを取り上げ、動画や写真を交えた講演が行われました。児童らは約60分の講演中、熱心にノートをとりながら聞き入り、この講演で初めて知った環境問題に関する質問もなされました。なお、今回の講演は、同校のグローバル総合学習プログラム「海と人間生活の進歩と調和を探る」の中に組み込まれているものです。

 15日は、神戸大学発達科学部附属幼稚園5歳児(58名)とその保護者を対象に「船と海」をテーマとした講演が行われ、雨宮氏は園児の誰もが知っている地元のフェリーや漫画キャラクターを用いつつ、船で働く人々や海の動物などについて楽しい紹介が進められました。園児らは約30分間の講演を興奮のまま過ごし、講演後には雨宮氏に多くの質問が浴びせられました。

 どちらの講演会においても、船長としての経験に基づき、陸上では見られないものや得られないことが明快に語られ、児童・園児らに対しそれぞれの段階における海や船への興味を喚起することが出来ました。

【参考:雨宮伊作氏略歴】

 1957年、山梨県生まれ。東京商船大学(現:東京海洋大学)卒業後、運輸省 航海訓練所(現:独立行政法人 航海訓練所)に勤務。以後、帆船『日本丸』、帆船『海王丸』などの航海士を務め、船員育成の教官として活躍。昨年10月まで帆船『海王丸』の船長を務める。現在、航海訓練所教授。

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     小学校における講演の様子           園児から質問を受ける雨宮氏

2.参加した児童と保護者の感想

 14日(水)の附属住吉小学校6年生(は組、38名)から寄せられた感想の一部を紹介します。

  • 今日一番すごいなと思ったことは、ホタテクラゲです。ホタテクラゲやアホウドリは、海王丸と同じところを回っていて、さらにホタテクラゲは数匹で一つの体になり、それぞれ役割分担していることがすごいなと思いました。また、こういうおもしろい生物を絶めつさせないためにも、ゴミを川に捨てたりしないようにしていきたいと思いました。
  • 今回、雨宮船長さんに、船から見た地球環境について話してもらいました。普通に調べてでは分からない、海の環境について聞くことができました。例えば、アホウドリの保護活動についてやその動物たちの死因について、詳しく聞くことができてよかったです。
  • 生き物に対する船(海王丸)の取り組みとして、漁業用の綱を改良したり、エンジンを使わずに帆で走り、海中で音が出ないようにしたりしていることがすごく良いと思いました!!
  • 今日は、雨宮船長さんから船のことや動物のことなどを教えてもらいました。私が一番心に残っているのは、アホウドリです。それは、つり針とかペットボトルのふたのようなものを食べてしまって死んでしまうアホウドリがいると聞いて、すべては人間のせいでいろいろな生き物が死んでしまうという現状を知りました。でも、漁師さんが前と同じようなつり方をしているのではなく、海王丸に乗っている人たちがやっているようにリボンをつけたりして、とても工夫をしてやっていることがとてもいいと思いました。これからは、今の地球を支えるために地球温暖化対策をしたり、漁師さんたちがやっていたように「工夫をする」ことにも気をつけていきたいです。
  • 雨宮船長から話を聞いて、特に心が傷ついたのは動物のアホウドリです。それは人間が捨てたゴミを赤ちゃんが食べるから。自分は、何か出来ることがあれば協力しあっていきたい。

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