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第24号(2017年3月)

◆Japan Maritime Center◆___________________________2017/3/24◆

日本海事センターメールマガジン =第24号=

◆JMC_________________________________◆Japan Maritime Center◆

=お知らせ=

●海事図書館 

*4月より、下記3点が変更となります。

1)入館最終受付時間        16時30分
2)複写サービスの提供終了時間   16時30分
3)月末休館日の取り止め(月末も開館)

開館時間はこれまで通り、12時~17時となります。

*また、4月より当面の間、レファレンスサービス及びメールでの
 お問い合わせを一時休止させていただきます。

*新聞・雑誌で一部受入中止となる資料がございます。

利用者の皆様にはご不便とご迷惑をお掛けいたしますが、
ご理解とご協力をお願いいたします。

3月の休館 : 土日祝日、31日(金)
 4月の休館 : 土日祝日
  
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【目次】
1 2017年2月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事
2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
3 海事図書館 今月のオススメ図書
4 海事資料調べ方講座
5 海運ミニ知識

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1 2017年2月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事

日本海事センターが行った、海事分野における諸課題に関する
調査・研究成果の概要を、各新聞・雑誌に寄稿・投稿しており
ます。
2017年2月に寄稿・投稿した記事等をホームページ上に公開し
ましたのでご活用ください。

URL http://www.jpmac.or.jp/research/contribute.html

・「LNGバンカリングの動向」
(2017年2月:日本海事新聞)

・「新たな合従連衡の下で進む船腹量格差の先」
(2017年1月:KAIUN)

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2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
<2017年3月24日発表>

【荷動き量】
北米往航(アジアから米国)(2017年2月)113.6TEU(10.8%減)
北米復航(米国からアジア)(2016年12月)57.3万TEU(13.8%増)
欧州往航(アジアから欧州)(2017年1月)145.9万TEU(5.0%増)
欧州復航(欧州からアジア)(2017年1月)60.2万TEU(18.5%増)

【概要とポイント】
・北米往航は、前年比10.8%減で5か月ぶりの減少。2017年2月の
中国(塩田)-ニューヨーク間の運賃は前年比24.5%増の2,590ドル
/TEUで5か月連続のプラス。
・北米復航は、前年比13.8%増で、7か月連続のプラスに。年累計
は6.7 %増の681万TEU。2017年2月のニューヨーク-中国(塩田)
間の運賃は前年比2.9%増の720ドル/TEUで41か月ぶりのプラス。
・欧州往航は前年比5.0%増となり2か月ぶりのプラスに。2017年
2月の中国(塩田)-英国(フェリックストウ)間の運賃は、前年
比65.8%増の1,210ドル/TEUで10か月連続のプラス。
・欧州復航は前年比18.5%増となり2か月ぶりのプラスに。2017年
1月の英国(フェリックストウ)-中国(塩田)間の運賃は前年比
1.5%増の670ドル/TEUで3か月連続のプラスに。

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3 海事図書館 今月のオススメ図書

■「東洋汽船と映画」
松浦章、笹川慶子著 関西大学出版部発行 2016年10月刊行
(所蔵番号:505504 請求記号:M.2210/To86)

映画はどのように海を越えて運ばれたのか。浅野総一郎が
創業したアジアを代表する汽船会社のひとつである東洋汽船
会社の活動と映画事業について、汽船航運の研究者と映画ビ
ジネスの専門家が考察する。
(「honto」webページより)

前半部分は東洋汽船の歴史について記述されている。

■「福寿船舶:100年のあゆみ」
福寿船舶編著 福寿船舶発行 2016年12月
(所蔵番号:505505 請求記号:M.2210/F74)
 
現在、静岡県清水市に本社がある福寿船舶株式会社は主に
内航自動車運搬船と遠洋漁船を運航している。
本書はその創業から現在に至るまで参考資料・文献も含め、
詳細にまとめられている。時代背景なども見て取れ、海運業界
の貴重な資料の一つである。

海運に関して、様々な側面からの切り口の資料があったり、
一般流通しない社史は当館、海事図書館ならではの資料です。  
  
今月の新着図書一覧はコチラ!
http://www.jpmac.or.jp/library/new-book.php

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4 海事資料調べ方講座

過去に受けたご質問の中から。

Q.18世紀前半、カリブ海で海賊が活躍していた頃のヨーロッパの
船に関して情報を集めている。
当時、船上生活では薬が貴重だったそうだが、具体的にどのよう
な薬が船内に持ち込まれ、実際に用いられていたのか。
調べた限りでは、当時はまだ壊血病が恐れられていて、治療法
が確立するのは1753年ということがわかっている。
その他の疾病、傷害も含め、具体的にどのような病気に苦しみ、
それに対してどのような薬が使われていたのか知りたい。

A.下記、2冊が参考になると思われる。
1)「Ship's surgeons of the Dutch East India Company: commerce
and the progress of medicine in the eighteenth century」
Iris Bruijn著 Leiden Univ. Press発行 2009年 
請求記号(M.84/B78)

東インド会社における、18世紀の船医の実態について書かれた書籍。

2)「船の歴史文化図鑑 -船と航海の世界史-」
ブライアン・レイヴァリ著  増田義郎,武井摩利訳 悠書館発行
2007年 請求記号(550.2/L38)

船や航海の歴史について書かれた書籍。

詳しい情報はコチラ!

http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000099057

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5 海運ミニ知識

◆「海上保険」のはじまり

前回、「冒険貸借」について触れました。
関連して今回は「海上保険」についてお伝えしたいと思います。
現在の海上保険に相当する損害補償制度が始まったのは14世紀頃
のルネサンス時代のイタリアだそうです。
商人が積荷を金融業者に売って手数料を払うという方法が考案され、
無事に帰港した場合は手数料を金融業者が得て、海難事故などで
船や積み荷を失った場合は金融業者が積荷の代金を支払うという
ものだったそうです。

<参考資料>
「これ一冊で船舶工学入門」
海文堂発行 2016年12月刊行
(海事図書館 資料番号:505491 請求記号:551/Sh96)

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今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は4月中旬頃、配信予定です。

このメールは、送信専用メールアドレスから配信しております。
恐れ入りますが、お問い合わせは下記メールアドレスまで
お送りくださいますよう、お願いいたします。
jmc-info@jpmac.or.jp

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◆日本海事センターホームページ
http://www.jpmac.or.jp/

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編集・発行:(公財)日本海事センター 企画研究部
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E-Mail:jmc-info@jpmac.or.jp
HP:http://www.jpmac.or.jp/

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