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第65号(2020年8月)

◆Japan Maritime Center◆___________________________2020/8/25 ◆

日本海事センターメールマガジン =第65号=

◆JMC_________________________________◆Japan Maritime Center◆

=お知らせ=


●海事図書館は6月22日より再開いたしました

海事図書館は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月より休
館してまいりましたが、6月22日(月)より再開いたしました。

再開に際し、感染症対策のため、週3日(月・水・金)の開館(12
時~17時)、事前予約制(来館日時・利用図書とも)の導入、書架
への立入禁止(閉架式の導入)など、利用方法を変更しております。

詳しくは日本海事センターホームページをご覧ください。
http://www.jpmac.or.jp/information/?id=797

なお、閉架式の導入に伴い、問い合わせが増えております。
できる限りメールまたはFAXでの質問をしていただくとともに、
時間に余裕をもって質問していただくようお願いいたします。

また、感染予防のために、来館時のマスクの着用、検温及び手指の
消毒への協力、発熱時の来館の見合わせ等については何卒ご協力の
ほどよろしくお願いいたします。

利用者の皆様にはご不便とご迷惑をおかけいたしますが、ご理解ご
協力のほどお願い申し上げます。

●(公財)帆船日本丸記念財団様より、帆船日本丸保存修繕活動への寄附支援のお願いです。
詳細は以下サイト「帆船日本丸保存のためのご寄附のお願い」をご覧ください。
URL http://www.nippon-maru.or.jp/supporters/

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【目次】
1 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
2 海事資料調べ方講座
3 海運ミニ知識

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1 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
<2020年8月25日発表>

【荷動き量】
北米往航(アジアから米国)(2020年7月)1,651,645TEU(0.4%増)
      《中国積みが前年比2.6%増、全体では10か月振りの増加》
北米復航(米国からアジア)(2020年5月)536,935TEU(9.6%減)

欧州往航(アジアから欧州)(2020年6月)1,391,918TEU(3.8%減)
《20年上半期累計は、前年同期比12.3%減となる729.9万TEU》
欧州復航(欧州からアジア)(2020年6月)610,577TEU(6.9%減)
《先月に続き、中華地域揚が前年比3.1%増》


【概要とポイント】
・北米往航は、前年比0.4%増で10か月振りのプラス。
2020年7月の中国(塩田)-ニューヨーク間の運賃は
前年比18.5%増の2,690ドル/TEUで3か月連続のプラス。
・北米復航は、前年比9.6%減で、3か月連続のマイナス。
2020年7月のニューヨーク-中国(塩田)間の運賃は前年同の800ドル/TEU。
・欧州往航は前年比3.8%減で6か月連続のマイナス。
2020年7月の中国(塩田)-英国(フェリックストウ)間の運賃は
前年比14.3%増の1,280ドル/TEUで2か月連続のプラス。
・欧州復航は前年比6.9%減で4か月連続のマイナス。
2020年7月の英国(フェリックストウ)-中国(塩田)間の運賃は
前年比54.4%増の1,390ドル/TEUで8か月連続のプラス。

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2 海事資料調べ方講座

過去に受けたご質問の中から。

Q.
外洋航路の大型船に船医の採用が義務付けられたのは、大正初期~
中期にかけてではないかと思うが、それを確かめる資料はないか。

A.
大正時代ではなく、昭和12年公布の船員法で義務付けられた。

詳しい情報はコチラ!
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000065894

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3 海運ミニ知識

◆「海上の気象」

船が安全に航海するためには、気象情報が重要です。船に送られた
気象情報を基に航海計画を立て直すなどして、安全な航海を行って
います。

海上の気象は各国の気象観測船や海上に浮かべた気象観測用のブイ、
人工衛星などで観測していますが、海は広大なのでカバーしきれま
せん。そこで、商船も気象観測や通報の協力を行っています。

このような船は篤志観測船と呼ばれ、船に気象観測用の機器を備え
ています。航海中、これらを用いて観測を行い、結果を各国の気象
機関に通報します。通報データは天気図や天気予報に利用されます。

船からの観測データは、1960年以前は保存が義務付けられておらず、
天災や戦災で失われたものも多くありますが、神戸海洋気象台に
1889年から1960年までの680万通にのぼるデータがまとまって保存
されていました。このデータは神戸コレクションと呼ばれ、気象の
研究だけでなく、当時の船の動きなども分かる貴重なデータとなっ
ています。

<参考資料>
雑誌「月報Captain」No.457(2020年7月)
藤原弘章「篤志観測船による船舶気象観測・通報と港湾気象サービス」他

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今月も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は9月下旬頃、配信予定です。

このメールは、日本海事センターの活動にご関心をお持ちの方及び
日頃ご協力いただいております方へお届けしております。

このメールは、送信専用メールアドレスから配信しております。
恐れ入りますが、お問い合わせは下記メールアドレスまで
お送りくださいますよう、お願いいたします。
jmc-info@jpmac.or.jp

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◆Japan Maritime Center◆_____________________________◆JMC◆
編集・発行:(公財)日本海事センター 企画研究部
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 海事センタービル8F
Tel: 03-3263-9421
E-Mail:jmc-info@jpmac.or.jp
HP:http://www.jpmac.or.jp/

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