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第8号(2015年11月)

◆Japan Maritime Center◆__________________________2015/11/17◆

日本海事センターメールマガジン =第8号=
◆JMC_________________________________◆Japan Maritime Center◆

=お知らせ=

●「第19回海事立国フォーラム」を開催します。
12月7日(月)、東京都千代田区の海運ビルにて特別講演会「第19回海事
立国フォーラム」を開催します。
今回のテーマは「『マリタイム・エコノミクス』を語る~海事産業の全貌
を理解するために~」。
『Maritime Economics』著者のマーティン・ストップフォード博士に
ご講演いただきます。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
URL  http://www.jpmac.or.jp/forum/?id=106


●海事図書館11月の休館日
土日祝祭日、11月30日(月)(月末最終日)

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【目次】
1 2015年10月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事
2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
3 海事図書館、今月のオススメ新着書
4 海事資料調べ方講座
5 海運ミニ知識

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1 2015年10月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事

日本海事センターが行った、海事分野における諸課題に関する調査・
研究成果の概要を、各新聞・雑誌に寄稿・投稿しております。
2015年10月に寄稿・投稿した記事をホームページ上に公開しましたの
でご活用ください。

URL http://www.jpmac.or.jp/research/contribute.html

・「中国の紙おむつ輸入と日中航路コンテナ輸送量」
 (2015年10月:日刊CARGO)

・「国際海運経済学会(IAME)参加報告」
 (2015年10月:日本海事新聞)

・「米国向け自動車部品の荷動き動向について」
 (2015年11月:日本海事新聞)

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2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
<2015年11月17日発表>

【荷動き量】
北米往航(アジアから米国)(2015年10月)132.2万TEU(3.7%減)
北米復航(米国からアジア)(2015年8月)53.4万TEU (6.5%減)
欧州往航(アジアから欧州)(2015年9月)118.2万TEU(6.0%減)
欧州復航(欧州からアジア)(2015年9月)52.4万TEU (5.3%減)

【概要とポイント】
・北米往航は、前年同月比3.7%減。1-10月累計では3.2%増。経済は
好調も年初以来の前年同月比減。運賃は2月以降下落傾向が続いてい
る。北米往航運賃は8月中旬のPSS導入がある程度うまくいったこと
もあり、8月時点では上昇していたが、9月以降は下落傾向。
・北米復航は、前年同月比6.5%減。1-9月累計では6.1%減。労働争議
終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていな
い。運賃(ニューヨーク→塩田間)は3月以降上昇も、6月以降下落。
TSA(太平洋航路安定化協定)は10月1日以降の運賃修復を推奨してい
ると発表されている。
・欧州往航は前年同月比6.0%減。1-9月累計は4.8%減。15年の荷動き
は2月を除き前年同月比マイナスで推移。運賃修復と減便、航路統合
が行われるも、運賃下落傾向が続く。
・欧州復航は前年同月比5.3%減。1-9月の累計は0.5%増。運賃は下落
傾向が止まらず。

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3 海事図書館、今月のオススメ新着書

■幕末の奇跡 <黒船>を造ったサムライたち

松尾龍之介著,弦書房発行 2015.7.5
(海事図書館請求記号:550.23/Ma85)

製鉄と造船そして航海術など当時の最先端の西洋科学の英知を集め
た〈蒸気船〉から、混沌とした幕末を読み解く。1853年のペリーの
黒船来航後、わずか15年で、自らの力で蒸気船(=黒船)を造りあ
げるという奇跡を起こしたサムライたち。近代化への道を切り開き、
明治近代国家の基盤をつくった《海軍伝習所》をめぐる物語。
(弦書房HPより)

■パナマ運河/オモチャの国の貨物船 
(Ta Bird Books 鳥のように世界を旅するパラパラPHOTO)

旅する鈴木著,いろは出版発行 2015.3.27
(海事図書館請求記号:M.09/Ta12)

パナマ運河の貨物船が出発する、なんとなく面白い光景。
水門の水位が上下する動きも、かっこいい船出の瞬間も、
パラパラで見るとオモチャみたいで可愛いなあ。
世界に向けて、今日も愉快に出発進行!(本書カバーより)
※この図書は貸出できません。

今月の新着図書一覧はコチラ!
http://www.jpmac.or.jp/library/new-book.php

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4 海事資料調べ方講座

過去に受けたご質問の中から。

●質問
世界各国の港の能力がわかる資料はないか?
特に石油タンカーが入港できる港を調べたい。

●回答
以下の資料で調べられる。
「Guide to tanker ports」Shipping Guides Ltd.
「Guide to port entry」Shipping Guides Ltd.
「Ports & terminals guide」IHS Maritime

詳しい情報はコチラ!
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000179247

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5 海運ミニ知識

●船の健康診断

人間が定期的に健康診断を受けるように、船も定期的に造船所のド
ック(船渠)に入って検査や修理を行います。人間ドックは人の健
康診断を船のドック入りになぞらえた言葉です。
船は船級協会や船籍国の政府の検査に合格していないと運航できま
せん。ドックでは船をすみずみまで検査し、問題があれば修理しま
す。検査に合格すると、運航の継続が可能になります。

船体の汚れを落とすのもドックでの重要な作業です。貝や海藻など
海洋生物の付着や腐食によって船体表面に凸凹が生じると、水の抵
抗が増して燃費が悪くなります。そこで、汚れやサビを落として塗
料の塗り直しをするのです。船底用の塗料にはサビ止めと海洋生物
を付きにくくする効果があります。近年は、防汚剤などが海水との
化学反応で少しずつ溶けだして、汚れを長期間防ぐことができる塗
料が多く使われています。

こうして健康を維持し、全身をピカピカに磨き上げた船は、大海原
へ戻っていくのでした。

<参考資料>
「船の最新知識」
池田良穂著 ソフトバンククリエイティブ発行 2008.11
(海事図書館請求記号:550.4/I32) ほか

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今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は12月中旬頃、配信予定です。

このメールは、送信専用メールアドレスから配信しております。
恐れ入りますが、お問い合わせは下記メールアドレスまで
お送りくださいますよう、お願いいたします。
jmc-info@jpmac.or.jp

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◆日本海事センターホームページ
http://www.jpmac.or.jp/

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編集・発行:(公財)日本海事センター 企画研究部
〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 海事センタービル4F
Tel: 03-3263-9421
E-Mail:jmc-info@jpmac.or.jp
HP:http://www.jpmac.or.jp/

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